Yota's Blog

ボディメイクも美味しいも叶える!ズボラなHSPの人生試行錯誤ブログ

読書記録:『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』

Kindle Unlimitedにあったので、読んでみました。 有名なHSPの本ですね。

著者は心理療法士と牧師の肩書を持つ、HSPの方だそうです。

HSPとは…

最近よく見かける言葉になりましたね。

Highly Sensitive Personの略語で、「繊細さん」とかって訳されてます。

かく言う私もHSP

心が繊細だったり、五感がめちゃめちゃ過敏だったりするこの人たちは、なんと「5人に1人」の確率で存在するそうで。

HSPという言葉を知らず、1人で苦しんでた時は、自分はどれだけマイノリティなんだろう…と思ったものですが、統計を見ると結構居るんだなあ〜。

HSPのキャパオーバーは早い

HSPは敏感な神経の持ち主です。 HSPは細かいところまで感じ取り、受け取った情報が心の奥深くまで届きます。HSPは大いなる空想力と、物事を生き生きと思い描く想像力を備えていて、外界から得た情報を元にさまざまな思考や空想を広げます。そのため、HSPの〝ハードディスク〟は、ほかの人たちよりもすぐにいっぱいになり、過度に刺激を受けたと感じます。

こことか「ああ〜!!」って声あげたくなりますね、共感で。

日々情報の洪水なんです。しかも私の場合は注意欠陥もありますから、即・訳が分からなくなってオーバーヒートしてしまう🔥

筆者も度々例に出してますが、パーティーみたいな大人数のざわざわした場所はもう5分居れたら頑張ったかな?レヴェル。

要素が多過ぎて、誰が何を言っても頭に入ってきません。

「音を出す生き物が沢山居るなあ」、って思考が止まっちゃって、速攻疲れる。

筆者はこれを一度に多くの情報を吸収できるとポジティヴに言い換えてます。

というか、この本自体HSPの特性をとことんポジティヴに底上げするのに終始してますね。

HSPって、ただでさえその特性で傷つき、自尊心を削ってきた人が多いから…。

私もそうでした。正直、今も「能力」とまでポジティヴに思うには、苦しみが大きい。

長年「欠陥人間」だと自分を責め、恥じていたし。

それでもどーしようもない、仕方ない事だから、なんとか受け入れようと試行錯誤中。

HSPの「能力」

  1. 一度に多くの情報を吸収できる
  2. 音やにおいなどの微細な違いも察知できる
  3. ゆっくり、 深く多角的に考えられる
  4. とても慎重で、 危機管理能力が高い
  5. 共感力が高く、気配り上手
  6. 誠実で、責任感がある
  7. 想像力が豊かで、 内的生活が充実している

…思い当たるところと、そうでないところと。 2番目に関しては、自分が1番困難を感じている事ですね。

私は特に身体感覚のがかなり強くて、次点が

触覚過敏もあります。

具体的には、

→特定の苦手な音(人の咳払い、鼻を啜る音、ハイヒールの音)が聴こえると速攻で気力が減り、酷くなると頭痛、最後は嘔吐。

耳の実害は凄くて、私の社会適応を最も阻害した特性です。

小学生の頃から今に至るまで全く変わらず。

若かりし頃、「治らない」と知った時は本気で生きるのをやめたくなった程でした。

授業中もテスト中も、いつも耳を塞いでいる子供でしてね。

いつどこから苦手な音が「攻撃」してくるか分からないから、常に張り詰めていました。

最近は自宅の家電の音や上の階の住人の足音も辛かったことに気づき、家の中に居てもノイズキャンセリングイヤホンが外せません。

寝る時にもつけてます😅

→タバコ、芳香剤(車につけるファブリーズが最も×)、ココナッツやヴァニラ系の香水、干し椎茸、昆布を煮る匂い、樟脳、制汗剤。

触覚→服のタグが絶対ダメ。化学繊維が肌に触れてると眠れない。首が詰まってる服はNG。ベタベタするものが極度に不快。

視覚→集合体恐怖症、白い光で疲れる。

まーこんな感じですね…。

並べてみると、改めて「お疲れさん…」って感じ。

もちろん、私はこんなに辛い!!ってアピールが目的ではありません。あくまで「こんな人も居るのか〜」というサンプルになればと思います。

ただまあ、こうであるが故か、音楽や食べ物、コーヒー、香水、アロマ、スパイスなんかにはハマれました。芸術も大好きです。

何かを強く愛せるのは、ある意味「ギフト」なのかもしれませんね。

今はまだ、自己受容の課程にありますが…。

最近では、自分を大切にして生きる方法も選択して良いんだなって思えるようになったので、それはいい変化だなあと思います。

HSPとして、堂々と生きていこう

HSPの特徴について聞き、うなずき、それを認識した瞬間、涙を流す人が大勢いるかもしれません。ときには、しばらくしたあとに。 これまで会った多くのHSPの人は、自分がHSPだと知ってからしばらくの間、ぐったりしていたと言います。ずっと自分のことを「欠陥がある」とか「間違っている」と思っていたことがどんなに辛くて苦しいことだったか。時に痛みをともなうこの気づきが、やがて彼らの利益になると、私はどこかで感じているのかもしれません。実際に彼らは、自分らしくいる大きな勇気を得ています。

私もやっぱり、この本を読んで目頭が少し熱くなるものがありました。

HSPは欠陥ではない。

そうやって、自分を責める必要はもう無いのだと。

自分の取扱説明書を丹念に、能動的に、アップデートしていく。

その繰り返しで、HSPの明日は、今日よりもっと良くなっていくのだと、私は信じています。

P.S. 夜な夜な泣いていた、幼少期の私へ。

全部、なんとかなるよ。大丈夫。